日を追うごとに令和4年社労士試験の情報が更新されていきます。
今年の社労士試験は「奇問、難問が少なく、資格試験が本来あるべき姿に戻ったのではないか。」と言われています。
確かに昨年度(令和3年度)の選択式の労一のようなニッチなところの出題は無かったように感じました。
合格発表までの長い待機期間
全国社会保険労務士会連合会(試験センター)も昨年度の反省から、出題傾向の見直しをしたのでしょうか。
X(旧Twitter)では、受験生の自己採点のツィートが続々と投稿されてます。
結構、選択式の社一で基準点を割れた受験生が多いように感じます。というか、そこそこいます。
この悶々とした状態で合格発表まで待たないといけないのか。ちょっとツライ。
令和3年度は試験日が8月22日で合格発表日が10月29日でした。2ヶ月と1週間合格発表日まで待たないといけなかったのです。ただ、昨年は試験当日の段階で「落ちた」と確信してましたから、合格発表まで長すぎる、ということは無かったです。当たり前ですけど。
令和4年度からこれが短縮され、試験日が8月28日、合格発表日が10月5日で、1ヶ月と1週間になりました。
この状態で2ヶ月なんか待っていられない。この合格発表日までの日程短縮は助かりました。
予備校の基準点予想と揺れる受験生心理
9月の半ば以降になると、各予備校の合格基準点予想、選択式の基準点補正予想が出そろってきます。また微妙な予想を出してきます。
TACは基準点の引き下げがあるとすれば「選択式の社一」だがおそらく基準点引き下げは無いのでは、という予想です。他の予備校も社一で基準点引き下げ有、無しで真っ二つに分かれているような感じです。
個人的には過去10年間確率100%で基準点補正が行われているのだから、今年もあるだろう、しかも社一で、と希望的観測を持っていました。
Xでのツィートを毎日見てますが、やはり社一2点でやってしまった、という受験生が相変わらずの多さです。
合格発表当日の朝──「天空の城ラピュタ」とともに
10月5日水曜日。会社は休みです。中央市場は水曜日と日曜日が休日なのです。
9時半からインターネットで合格発表です。朝起床してからソワソワしています。こんな時に限って早く目覚めてしまうものです。
午前9時、さすがに待ちきれなくなって、気を紛らわすために、録画しておいた宮崎駿の「天空の城ラピュタ」を見始めます。パズーがトランペットを吹きます。シータが空から降ってきます。そうこうしているうちに9時半になります。
結果が出ました
「どうなんだ‥‥‥」
「無いのか」
「落ちた…のか」
どこをどう探してもありませんでした。
一瞬夢を見てしまった分、落ち込みは激しいです。とてもじゃないが「天空の城ラピュタ」を見続けれるような心境ではなくなりました。試験当日のあのまま「落ちた」という状態のままであったほうがマシだった。
厚労省の基準点と補正の有無
厚生労働省の合格基準に関しての資料を見ますと、選択式試験総得点27点以上、全科目につき3点以上、択一式試験総得点44点以上、全科目につき4点以上、となっております。
前回の基準点切り下げが無かったのが平成19年で、それ以来15年ぶりの補正無しですか。まじか。
社一の基準点補正はなぜ入らなかったのか
結局選択式の社一はどうだったのか?
2点以下が49.3%、1点以下が16.6%とのことです。補正が入る基準は、2点以下が全体の50%以下、1点以下が全体の30%以下の場合だったと思います。それと比べると、1点以下の人数が明らかに足りてないです。
確かに、Xで見ていても2点だった受験生は結構いましたが、1点だった受験生はあまりいなかったです。
確か月刊社労士受験でお世話になった山川社労士予備校の山川靖樹先生も「2点になった受験生が非常に多いが、1点だった受験生があまり見受けられない。こういう時は基準点補正は入りにくい」と仰っていました。
たった1点に泣く受験生たち
いずれにしても、あとちょっと1点が多ければ…というような状況でもなく、これは無理だったな。と思うことは出来ました。
しかし、悔やまれます。ラスト20秒で答えを変えて不合格って…。
よく社労士試験体験記など読んだり、ネットで色々情報を調べていると、1点差で不合格、それが何年も続いてます、というのを見ますが、ひょっとして自分はこの負のスパイラルの入り口に片足を突っ込んでしまったのではないか?
完全に合格水準にいる受験生がこの基準点足切りで何年も落ち続けている、社労士試験は本当に難しい試験です、一筋縄ではいきません、社労士試験の勉強を始めてから、まだ2年経ってませんが、ひょっとして自分は恐ろしいものに手を出してしまったのではないか?
いずれにしてもこのままでは終われません。引くに引けなくなってしまったのは間違いないです。
翌日から気を取り直して、勉強を始めようか?いや無理だ。少し冷却期間が欲しい。いつ来るのか分かりませんが、不合格通知のハガキが来たらその翌日から始めます。
令和4年度試験の幕引きと決意
令和4年度、私の社会保険労務士試験は以上のような感じで幕を閉じました。
終了20秒前に答えを変えて不合格、というあまりにも悲惨な結果でした。これをいつか笑い話にできるよう頑張ります。
50代会社員の挑戦はまだ続きます。いつまで続くのか。続く。

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