
執筆者:社会保険労務士 戸塚淳二
50歳を目前に、会社員として働きながら、新たな挑戦への熱意を胸に社会保険労務士試験への独学での挑戦を決意しました。不合格という苦い経験もしました。しかしそこで諦めることなく猛勉強を続け、見事合格を勝ち取りました。
このブログでは、自身の経験を踏まえ、特に「仕事と受験勉強の両立に悩む会社員の方」や「独学で合格を目指す方」にとって有益となる社労士試験合格への道のりをお届けします。
社会保険労務士登録番号:第29240010号
私の社労士事務所のホームページのプロフィールを見ていただければわかっていただけることなのですが、私の学歴・経歴の中で法律関係に関わったことは、ほぼほぼ皆無です。
戸塚淳二社会保険労務士事務所プロフィール👉事務所について
社労士になるために必要な知識・畑違いとはこのこと
高校時代の社会では世界史を選択していました。さらに大学では外国語大学でスペイン語を専攻しており、法律の「ほ」の字も出てきません。
大学を卒業してからは、金融業のコテコテの営業マンをしており、その後は所属する会社は何回か変わりましたが、現在の中央卸売市場で農産物の仕入れ販売をしております。
どうやって売り上げ伸ばそうか?どうやって利益残そうか?大学を卒業してから約25年間はそのようなことばかり考えて仕事をしておりました。

【動画付】2025年版 出る順社労士 必修基本書【2分冊セパレート・赤シート対応・導入講義動画付き】 (出る順社労士シリーズ)
コンセプトは「受験生を最も楽に合格へ導く基本書」。
「労働編」と「社会保険編」を分けて使える2分冊セパレート方式です。
内容・構成・レイアウトすべてについて、「使いやすさ」と「効率学習」を追及した結果に完成した自信の一冊です。私のバイブルでした。👉Amazonより
営業畑25年、法律は異世界
そういう状態の私は、「社労士の勉強をする」=「法律の勉強をする」という考え方が、無かったことは無いとは思うのですが、かなり怪しい、というか、かなり能天気な状態で、突っ込んでいったと思います。
以前の記事で書いた通り、最初に概論を知ろうと、「ゼロからスタート! 澤井清治の社労士1冊目の教科書」を一読し、「あー、全くの初体験やな、法律やな、聞いたことのない法律もある、科目も多い」
あまりにも現実離れした状況に直面すると、その先に広がる未来なんて、想像すらできなくなるものです。いや、正確に言えば——想像しようとすら、しなくなる。
この膨大な法律群をすべてマスターして、社労士試験に合格するなんて話、やってる人は確かにいるんだろうなぁ、とは思いました。
でも、それを「自分にもできる」と考えたわけではありません。
「考えることができなかった」のではなく、「しなかった」んでしょうね。
社労士試験へ・・・賽は投げられました
結局のところ、私はこの未知の領域へと足を踏み入れることになりました。
前の記事で触れた通り、すでに社労士試験のテキストや問題集はある程度購入済みでしたが、当時、自分自身の心境がどうだったかは定かではありません。
テキスト購入後も、まだ確固たる決意が固まっていたわけではなかった。
この時の私の心境は、病気の経験が色濃く影響していたのかもしれない。
ただ、社長から労務管理の勉強を命じられ、それを承諾したという事実が私を動かしました。
まるで誰かに背中を押されるように、そして抵抗することなく、私はLEC東京リーガルマインドのテキストと問題集を開き、学習を開始したのです。
まさに『賽は投げられた』、そう思うほかありません。続く

コメント