
執筆者:社会保険労務士 戸塚淳二
会社員歴30年以上、転職5回以上を経験し、氷河期世代として激動の時代を生き抜いてきた社会保険労務士、戸塚淳二です。私自身が様々な働き方を経験してきたからこそ、机上の空論ではない、「働く人の視点」に立った労働法や社会保険法の役立つ情報をお届けします。あなたの日常に寄り添い、働き方と権利を守るためのヒントを分かりやすく解説していきます。
社会保険労務士登録番号:第29240010号
本記事は「あなたの働く人生を守るセーフティネット!雇用保険のすべて」シリーズの第6話です。第1話は👉雇用保険とは?何のためにある?|加入メリットや目的を解説
前回の記事では、失業給付金をもらうために欠かせない重要書類「離職票」について詳しく解説しました。
前回の記事は👉離職票の受け取り方と記載チェックポイント|失業給付金をスムーズに申請する方法
離職票が無事に手元に届き、内容も問題ないことを確認できたら、いよいよ次のステップ、ハローワークでの申請手続きです。
「ハローワークってなんだか堅苦しそう…」「手続きが複雑で難しそう…」そんな不安を感じている人もいるかもしれません。
でも大丈夫。事前に流れを把握しておけば、初めてでもスムーズに手続きを進めることができます。
この記事では、ハローワークに行く前に必要な準備から、当日の具体的な流れまで、一つひとつ丁寧に解説します。
この記事を読めば、あなたの不安はきっと解消されるはずです。
さあ、ハローワークに一歩踏み出しましょう!
ハローワークは怖くない!一歩踏み出そう
失業給付金を受け取るためには、ハローワークでの手続きが必須です。
しかし、「何から始めればいいんだろう」「手続きが複雑そう」と不安を感じ、なかなか足を運べない人もいるのではないでしょうか。
ハローワークは、決して怖い場所ではありません。
むしろ、あなたの新しい一歩を力強くサポートしてくれる場所です。
この手続きを終えれば、失業給付金を受け取る準備が整い、安心して次の仕事を探せるようになります。
本記事では、ハローワークに行く前に準備しておくべきものや、当日の流れをステップ形式で分かりやすく解説します。
事前に知っておくだけで、手続きはずっと楽になりますよ。
ぜひこの記事を活用して、スムーズな申請を目指しましょう。
失業給付金の手続きに必要な持ち物リスト|ハローワークに行く前に揃えるもの
「さあ、ハローワークに行こう!」と意気込んでも、必要な持ち物が足りなければ手続きは進みません。
せっかく足を運んだのに、書類不備で出直しになってしまうのは避けたいですよね。
スムーズに手続きを終えるためにも、まずは以下の6つの持ち物をしっかり準備しましょう。
1. 離職票(失業給付金の申請に必須の書類)
失業給付金の申請において、最も重要な書類です。
前回の記事でも解説した通り、会社から郵送される「雇用保険被保険者離職票-1」と「雇用保険被保険者離職票-2」の2枚が揃っているか確認してください。
もし退職から2週間以上経っても届かない場合は、すぐに会社の担当部署に連絡を入れましょう。
それでも対応してもらえない場合は、管轄のハローワークに相談してください。
参考|厚生労働省「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)」
2. マイナンバーカード(ハローワークでの手続きに必要)
本人確認とマイナンバーの確認のために必要です。
マイナンバーカードを持っていない場合
以下の2つを併せて持参してください。
- マイナンバーが確認できる書類
- マイナンバー通知カード、住民票の写し(マイナンバー記載のもの)
- 身元を確認できる書類
- 運転免許証、パスポート、住民基本台帳カードなど
3. 本人確認書類(失業給付金の手続きで使う身分証明)
顔写真付きの公的な身分証明書が望ましいです。
マイナンバーカードを持っている場合は不要ですが、持っていない場合は運転免許証やパスポートなどを準備しましょう。
4. 証明写真|縦3.0cm×横2.5cm(ハローワーク手続きで求められることも)
最近のハローワークでは不要な場合もありますが、念のため準備しておきましょう。
3ヶ月以内に撮影した、正面を向いた無帽・無背景のものを1枚持参してください。
5. 本人名義の預金通帳またはキャッシュカード(失業給付金振込用)
失業給付金の振込先を指定するために必要です。
ご本人名義のものに限られますので、必ず確認してください。
6. 印鑑(手続きで必要になる場合あり)
シャチハタ以外の認印を一つ持参しましょう。
書類への押印が必要になる場合があります。
【Point】書類の事前チェックが成功のカギ
ハローワークでの手続きは、書類がすべて揃っていればスムーズに進みます。
逆に、一つでも足りないと、その日は手続きが完了せず、また出直さなければなりません。
自宅を出る前に、下記のチェックリストをもう一度見直して、すべて揃っているか確認することを強くおすすめします。
持ち物 | 詳細・補足 |
---|---|
離職票(1と2) | 会社から交付される最も重要な書類。退職から2週間経っても届かない場合は会社に連絡を。 |
マイナンバーカード | マイナンバー確認と本人確認を同時に行えます。 |
マイナンバーカードがない場合 | ・マイナンバーが確認できる書類(通知カードなど) ・身元が確認できる書類(運転免許証、パスポートなど) |
証明写真 | 縦3.0cm×横2.5cm、3ヶ月以内に撮影したもの1枚。 |
本人名義の預金通帳 | 失業給付金の振込先として利用。必ず本人名義のものを用意してください。 |
印鑑 | シャチハタ以外の認印。書類への押印に必要です。 |
初めてでも安心!失業給付金をもらうためのハローワーク手続きの流れ
持ち物の準備が完璧なら、あとはハローワークでの手続きをこなすだけです。
当日の流れを事前に把握しておけば、迷うことなくスムーズに進められます。
失業給付金の申請手続きは、大きく以下の5つのステップで構成されています。
ステップ1 窓口での受付(失業給付金の手続きスタート)
ハローワークに到着したら、まずは受付を探しましょう。
多くのハローワークでは、入口近くに案内図や受付窓口が表示されています。
- 「雇用保険」関係の窓口へ向かう
- 「求職申し込み」の旨を伝える
職員から指示された番号札を取り、呼ばれるまで待ちましょう。
ステップ2 必要書類の提出と本人確認(ハローワークでの確認ポイント)
窓口に呼ばれたら、事前に準備した書類一式を提出します。
- 離職票(2枚)
- 本人確認書類
- マイナンバーカード(またはマイナンバー関連書類)
- 証明写真
- 預金通帳
- 印鑑
職員が書類に不備がないか確認します。
この時点で不足しているものがあれば、その日の手続きは完了できません。
ステップ3 求職の申込みと面談(失業給付金をもらう条件の確認)
必要書類の提出後、「求職申込書」を記入します。
この書類には、これまでの職歴、希望する職種や給与額などを書きます。
このステップで最も重要なのは、「働く意思」を明確に示すことです。
失業給付金は、「就職する意思があり、積極的に仕事を探している人」に支給されるものです。
職員との簡単な面談では、今後の就職活動の方向性やあなたの「働く意欲」について確認されます。
ステップ4 受給資格の決定(失業給付金の手続きの核心)
求職の申込みが終わると、提出した書類(特に離職票)と面談内容に基づき、あなたの受給資格の有無が決定されます。
- 受給資格の有無
- 失業給付金の日額
- 給付を受けられる日数
これらの情報が記載された「雇用保険受給資格者証」が発行されます。
これは失業給付金をもらう上で最も重要な書類なので、失くさないように大切に保管しましょう。
ステップ5 雇用保険説明会への参加(ハローワーク必須ステップ)
受給資格が決定されると、ハローワークから「初回説明会」の日程が案内されます。
この説明会は参加が必須です。
失業認定のルール、求職活動の実績の作り方、ハローワークの活用方法など、今後失業給付金を受け取りながら就職活動を進める上で必要な情報がすべて説明されます。
説明会に参加することで、初回の「失業認定日」が伝えられます。
失業給付金の初回手続き完了!次は「待機期間」と「給付制限」へ
お疲れ様でした!これで、失業給付金の初回申請手続きは完了です。
今回の記事で解説したステップを踏めば、ハローワークでの手続きは決して難しいものではありません。
持ち物を完璧に準備し、当日の流れを事前に知っておくことが、スムーズな申請の鍵となります。
ハローワークは、失業期間中の生活を支え、あなたの再就職をサポートしてくれる心強い味方です。
手続きを終えたことで、あなたは失業給付金を受け取るための最初の関門をクリアしました。
次回予告|失業給付金の待機期間と給付制限期間について解説
手続きは完了しましたが、失業給付金がすぐにもらえるわけではありません。
次回の記事では、失業給付金がもらえるまでの間に必ず発生する「待機期間」と「給付制限期間」について、詳しく解説します。
特に、自己都合退職と会社都合退職で何が違うのか、期間中にアルバイトはできるのか、といった疑問にすべてお答えします。
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