新年度のテキストが出始めるのは、だいたい10月の半ばくらいです。私は東京リーガルマインドLEC(出る順社労士シリーズ)のテキスト、問題集で統一していたので、この2022年度版を購入する予定で動きます。
社労士試験の合格発表(10月29日)を待たずして、私は来年のリベンジを誓い勉強をスタートします。8月後半の試験を終え、不合格は「ほぼ」どころか「100%間違いない」状態だったからです。
この数か月の勉強で得たものは多くはないですが、無いことはありません。特に思ったのは、勉強方法には間違った方法は存在するが、「必殺技」のようなものは存在しないという、ことですね。自分に適した勉強方法は当然あるものの、「効率が10倍上がる」といった魔法のような方法はありません。地道にテキストを読み込み、一問一答の問題集を解き、間違った箇所をテキストで確認する。このサイクルを何回繰り返せるか、それが基本中の基本だと痛感しました。初年度の不合格は、結局この繰り返しが少なかった、あるいはほとんどなかったことに尽きます。
社労士試験が8月の後半にあり、合格発表を待たずして不合格は確定的なため、試験翌日から勉強を始めます。ですから、必然的に旧テキスト、問題集での勉強になります。ですから新テキスト販売までの期間はこのままの状態で勉強していきます。
1年目の教訓:忘却との闘い
よく資格試験などのでいわれるのは「忘却との闘い」です。初年度は、勉強をしたその瞬間は、例えば労働基準法であればその科目は理解して憶えた気になっていましたが、他の科目を勉強しているうちに記憶が薄れていって、実際勉強したことすら忘れていることがあります。もっとひどいのはテキストに忘れなように何か赤ペンで書きこんでいるのですが、完全に忘却の彼方へ行ってしまっており、「これ本当に自分が書いたのか?」と思ってしまい、しまいにはこのテキストは中古だから前の持ち主が書き込んだのではなかろうか、と思ってしまう始末です。
天使と悪魔のささやき
さて、いよいよ新テキストが発売されようとしております。
AMAZONで価格をチェックすると4000円くらいします。「高い(あたりまえだ!)」
ここで私の中に住む悪魔がわたしの耳元で囁きます。「別に2020年のテキストでいいのではないか?別に前回の試験が不合格だったのは、前年度のテキストを使ったためにそうなったわけではないだろう?」
確かに、その通りです。合格できなかったのは、私の勉強量が足りなかったから。テキストが古いからではありません。
そうこうしているうちに今度は私の中に住む天使が私に言います。
「なに考えているのですか?2022年度の社労士試験で合格するんだろう?あなた今何歳?来年合格したとしても51歳になっているでしょう。失敗なんか許される年齢じゃないのですよ!今回の試験に臨むにあたっては一点の曇りもあってはならないのです。」
私の中の天使の言葉には重みがあります。来年合格できなければ、年齢的に時間がないのではないか?一点の曇りもなく、万全の態勢で試験に臨みたい。その気持ちは強くありました。
新たな武器「月刊社労士受験」と「労働判例100」への投資
実は、2年目の試験を受けるにあたって、1つだけ決めていたことがあります。「月刊社労士受験」を定期購読することです。月額1320円✖12ヶ月で15840円になります。この「月刊社労士受験」は中級・上級者むけの雑誌ということは分かっていたので、最初の内は手に余るような状況にはなるとは思っていました。しかし、最新の法改正や労一(労働に関する一般常識)、社一(社会保険に関する一般常識)の記事、もしくはそれらに対応した例題などが載っているため、必ず役に立つものであるという確信がありました。
そういう考えでいたため、私の中の悪魔が再び囁きます。
「法律が改正された部分は月刊社労士受験でチェックしたらいいじゃないか。それにたかが1年、2年で各科目の重要な論点なんかがいきなり変わるわけないし、逆に最新のテキストなんか買ったらそれだけで満足して、勉強した気にでもなってみろ、取り返しがつかなくなるぞ。」
「確かに」とは思いました。法改正の情報は雑誌でキャッチできる。重要な論点が突然大きく変わることは考えにくい。そして、「新しいテキストを買って、揃えて、本棚に飾って、写真撮って満足」というのは、資格試験の受験生によくある落とし穴です。
しかし、私の中の天使がささやいたように、「次年度の社労士試験に向けて一点の曇りもないような状態で向かったほうがいい、もし次年度も不合格となったら、後悔してもしきれないぞ。」
ムムム・・・恥ずかしながら迷ってしまいました。
年末に向けて、問題集も出そろってきました。買うならそろそろ買わないと・・・
葛藤の末の決断
実は次年度の試験に備えて、他にいくつかのテキストを買う予定にしていました。その中の一つが「社労士Vイラストでわかる労働判例100」です。他にもあったのですが、それはまた追々。
そういう予算的なものもあり、ここに来て最新の基本テキスト、問題集を買おうかどうか迷ってきてしまいました。
結論を言います。
「2022年度版テキスト、問題集」は買いませんでした。
今回の試験に臨むにあたっては、「月刊社労士受験」「労働判例100」「その他テキスト」「模試を受ける」等、お金がかかる予定が満載ということもあり、また私の中の悪魔の言うこともあながち間違いではないように思えてきました。
法改正は「月刊社労士受験」でカバーできる。基本的な知識は、旧テキストと問題集で十分養える。そして、何より重要なのは、テキストが新しいか古いかではなく、それをどれだけ読み込み、問題演習を重ね、知識を定着させるか、です(と自分に言い聞かせます)。
2年目のチャレンジ、いざ出陣!
こうして、2022年度の社労士試験に向けた私の体制が整いました。
毎日の勉強時間は、朝の勉強と通勤時間の活用。
手持ちの武器は、「古いテキストと問題集」、「月刊社労士受験」、「労働判例100」、そして「その他の厳選テキスト」。 そして、試験直前には「模擬試験」で実力を試す。
決して最新のテキストに頼るわけではありませんが、今の私にできる最高の布陣が完成したと信じています。
さあ、2年目のチャレンジのスタートです。

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